「日本の美」イタリアより「バッカス賞」
誌上におけるウフィッツィ美術館250周年記念展「日本の美」において
「バッカス賞」をイタリアよりいただきました。
イタリア・フィレンツェのウフィッツィ美術館と言えば有名ですが。
その美術館の名前を冠とした今回の誌上における展示会に
イタリアのルネサンス研究の権威ピエールジャコモ・ペトリオーリ博士より
「ロシアンブルーのローザ」が高く評価され賞をいただきました。
ペトリオーリ博士のイタリア語の解説が掲載されています。(bun-ten第66號)
この本はウフィッツィ美術館にも所蔵されているとの事、イタリアでもご覧いただけるそうです。
和訳:「ロシアンブルーは太古からロシア北西部に生息していた最も美しい品種のひとつと言われる。
作家は、この純粋な美しさを描写するために、しなやかで溌剌とした身体の優雅さを完璧なまでに写実的に表現している。
江戸時代から明治期の浮世絵師たちが、猫の姿を描くことを好み、様々な描写で残しているが、
熊木早苗氏は猫の現代的な手法を用いつつ、溢れる愛情と感受性によって現代日本の生活まで的確に表現している。」(原本からの写し)
このような評価をいただき今回の受賞となりました。
では何故?カラバッジョの「バッカス賞」なのだろうと考えていたところ。
酒好きだからでしょうと揶揄されますが、実は飲みすぎると気分が悪くなるのでホドホドのところが美味しいと思ってます。
しかし、私がお酒が好きだという事はペトリオーリ博士は知る由もありません。
ミケランジェロ・メリージ・カラバッジョ作「バッカス」
このバッカスなる人物は実は若者がバッカスに変装をしているのであって、神話のバッカスを描いたものでは無いそうです。
カラバッジョの作品は
「本物を本物らしく 圧倒的な写実でとらえたのは
あるがままの命の姿 超絶技巧のリアリズム」
「徹底したリアリズム」(美の巨人たちからの引用)
ある日、大好きな番組のひとつで「美の巨人たち」を見ていて気が付きました。
ペトリオーリ博士が評価していただいたことが、そこにあるのだと。
写実的に表現したロシアンブルーをカラバッジョの作品になぞっていただけたのだと思いました。
大変ありがたい賞をいただいことに、この番組を見るまでは気付けなかった愚かな私です。
高い評価をいただき本当に感謝しております。
工芸家 熊木早苗 羊毛フェルト教室主催 ⇒羊毛フェルト猫人形教室
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